人見知りが無計画ワーホリ inアイルランド

人見知りでも旅がしたい!

遺跡と女王メイヴの町スライゴと周辺のおすすめスポット


最北州ドネゴールで悪天候に見舞われたのち、天気を心配しながらスライゴへ向かいました。

スライゴの大自然は今回の旅行以前にworkawayで訪れた際に見ていたので、天気予報を鑑みて今回は半日で町と周辺を観光してきました。

せっかくなのでスライゴの町中心から行きやすい順に行ったところ行きたかったところを上げ連ねていこうと思います。

Sligo

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街角に佇むスタイリッシュなW.B.イェーツ像
アイルランド北部コノート地方、スライゴ州の州都です。
コノートではゴールウェイに次いで人口の多い町。
ショッピングモールや映画館も徒歩圏内にありながら、町を離れた周辺にも必見スポットがある住みやすそうな町です。

スライゴへの行き方

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イースター仕様なスライゴの町並み
ダブリンからは鉄道・バスが出ていてアクセスはしやすいです。
鉄道だとダブリンのヒューストン駅から直行で3時間~3時間半くらいで到着します。
ドネゴールの記事でも触れましたが現在ここが北西の終着駅なので乗り過ごす心配はありません。

スライゴの観光スポット

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北の方に来るほどストリートアートが多いような気がしますね!
気のせいでしょうか。

イェーツ記念館

「ノーカントリー」や「A.I.」など映画でもよく引用される詩人ウィリアム・バトラー・イェーツがルーツを持ち青年時代まで過ごしたことで有名なスライゴ。
100年ほど前の旧AIB銀行の赤煉瓦建築内に展示されているようです。(タイミングが合わず入りませんでした。)

スライゴ北の町はずれドラムクリフの教会にはイェーツの眠るお墓もあります。
少し遠いですがドラムクリフまではバスが出ています。
私は車で連れて行っていただきました。

スライゴ修道院


町の中にある修道院跡地です。
中には€5で入れます。

スライゴ周辺の観光スポット

キャロウモア遺跡


町の南にある5000年以上前の古代遺跡。
一帯には100以上ものお墓があるといわれています。 入場料€5。簡易なビジターセンターで日本語のガイドペーパーを借りて自由に見て回れます。
私が訪れた際は雨が降り始めていたためゆっくり見られませんでしたがそこまで広くなく十分見て回れました。


ニューグレンジの巨石群を思い出すストーンサークル。
積まれた石の真ん中にある遺跡は毎年11月1日の朝日が差し込むようになっているそうです。
10月31日のハロウィン(アイルランドオリジナルではサウィン)を年末とする古代ケルト人が信仰していたドルイド教では11月1日は新年の始まりに当たります。
真実はわかりませんがこれは何か意図的なものだったのかもしれません。

ちなみにここへ行ったというフランス人の友人はこれだけで€5はちょっと高いよねと言っていました。

町から車道しかないのどかな田舎道を歩いて1時間ほど、バスはありませんでした。

クイーン・メイヴの墓

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キャロウモア遺跡ビジターセンター内の展示
キャロウモア遺跡のさらに南にはケルト神話の有名な女王メイヴのお墓があるというKnocknareaがあります。

メイヴ(メ―ヴ、マヴとも)はケルト時代にこの地を治めたコナハト王国の女王であり、クーリーの牛争いにおいてはアルスター王国の英雄クー・フーリンの死の遠因をつくったことでも有名な伝説の女王です。

伝承では約12mの高さの石塚に敵を睨みつけるように立ったままの姿勢で埋葬されたといわれ、これがスライゴのKnocknareaだとされています。

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前方に見えるのがKnocknareaの山
今回のスライゴ訪問はここが目的だったのですがあいにくの雨で辿り着くことができませんでした。
ふもとからは登山道があり1時間ほどの軽いトレッキングだそうです。
ふもとまでのバス等は調べた限りでは見当たりませんでした。
キャロウモア遺跡まではローカルバスがあるという噂も聞きましたが……

ベンバルベン


町の北にそびえる標高526mの岩山です。
登山もできるようですが町からも見えます。

ユニオン・ウッド


スライゴ近郊のウォーキングコース。
訪問時4月半ばはブルーベルという花が咲き始める頃で一面の紫がきれいでした。

パークス城


スライゴから南東の湖Lough Gillのほとりにたたずむお城。
16世紀のアイルランド式タワーハウスをもとに17世紀以降改修を重ねています。

Killanummery

ケン・ローチ監督の映画「ジミー、野を駆ける伝説(原題:Jimmy's Hall)」のロケ地となったLeitrimの村です。
映画で出てきたホールはありませんが、町のシーンなどはそのままです。

キャロウキール遺跡


岩山の谷間を登って行った先にある古代遺跡。

こちらもキャロウモア遺跡と同様に古く、山頂には古墳がぽつぽつと並んでいます。
遺跡として管理されていますが土地は共有地となっていて羊があちこちで草を食べています。
羊を囲む一帯の茶色い植物はヘザーなので夏になると山ごと一面ピンクになるらしいです。
入場無料です。

マラモア・ヘッドとClassiebawn Castle



スライゴの北の端、大西洋が広がる海岸。
ドネゴールの北端イニシュオーエンから南はコーク州キンセールまでの1400キロのドライブルートは“ワイルドアトランティックウェイ”と呼ばれる観光道路として整備されており、ここもその一部です。
この日は太陽が眩しい。


マラモアヘッドの南方には英国王室がプライベートの別荘としているお城があります。
もちろん拝観はできませんが遠目にうかがうことができます。

最後に

この頃は古代ケルト神話を追いかけていたのでメイヴの墓に行けなかったことは残念でしたが、スライゴは見どころがたくさんあって一度では堪能しきれないほどの州でした。
アイルランド滞在中計2回行けたのですが、機会があればもう一度行きたい場所のひとつでもあります。

最後までありがとうございました。 それではまた。

レタケニーとデリーのおすすめスポット

今回はアイルランド北部の町レタケニーと北アイルランドの町デリーについて紹介したいと思います。

ドネゴール州の町レタケニーと北アイルランドの町デリーはちょうど車で30分ほどの距離にあります。
アイルランド~イギリス間は2国間協定があるため国境フリーで越境できますが、デリーに近づくほどに濃い赤色のレンガやイギリス国旗など町並みが変化するのが面白いです。

こちらは、workaway中に滞在していた家がちょうど2つの町の間にあったため滞在中に買い物や観光で訪れていました。
アイルランドとイギリスで通貨が違うため近隣住民はユーロとポンド両方を財布に入れていたり、日本では見ることのない驚きがあって新鮮でした。

Letterkenny

レタケニーは北部では大きな町ですが、町の観光スポットはあまり多くありません。
ただ大きなショッピングモールや映画館もあって、周辺にはグレンベアー国立公園など見どころの自然スポットがたくさんあるので観光拠点としては過ごしやすそうな町でした。

St.Eunan's Cathedral


町の高台にある大聖堂。
19世紀のものらしく壮大な存在感。入り口のレリーフの羊も素敵です。
町のすぐ外側に広がるまばゆい緑の草原も見渡すことができます。
アイルランド北部は羊や牛の酪農業のほか、アイルランドの中でも土が良質なため畑作もさかんなんだそうで、南部とはまた違った風景が見られます。

グレンベアー国立公園


ドネゴール州に来たら行くべき自然公園です。
私が行ったときは惜しくも曇天でしたがそれでも見ごたえバツグンでした。

グレンベアー国立公園への行き方

レタケニーの町から271番のバスで行ける……という噂はネットで見かけたものの、滞在先のホストはそんなもの聞いたことがないと言っていたので真偽不明です。
私はというとホストのご厚意により車で連れて行っていただきました。

グレンベアー城


ビジターセンターのある公園の入り口から30分ほどのどかな景色を眺めながら歩いていったところにあるお城。
公園観光者のほとんどがここを訪れるためシャトルバス(有料)完備、歩車分離道路、マップありと至れり尽くせりです。

19世紀に地主のジョン・ジョージ・アデアが別荘を建てるためにもともと住んでいた244人の農民たちを追い出して建てたヴィクトリア調を取り入れたアイルランド式タワーハウス
しかし非道を尽くしてせっかく建てた夢の別荘に住むことなくジョン・アデアは仕事先のアメリカで亡くなったそうです。
以後はアメリカ人の妻コーネリア、内戦時の占領、アメリカ人教授などの手に渡りながら現在にいたります。

入場料は大人€7。学生€5。
写真撮影禁止のガイドツアーで中を案内してもらえます。
別荘として機能していただけあって、狩猟部屋や防音壁の音楽室、湖を見渡すプールなど中も外もささやかながらも豪華なつくりになっています。


城の外にはティールームや庭園もあります。

城をさらに抜けて山を少し登ると城や公園を一望できるスポットがあります。
歩いて20分ほどでしょうか。

Grianan Of Aileach

こちらは車でしか行けないのですが、レタケニーとデリーの間にある紀元前1700年頃の遺跡です。
ケルトよりも前の遺跡だそうです。
この日は晴れていて北の海岸まで見渡すことができました。

私が訪れた4月が悪かったのか北の天気が変わりやすいのか、北部ではなかなか天候に恵まれませんでしたがそれでもレタケニー周辺の景色はすごく見ごたえがありました。

Londonderry


デリーと言うとインドとかぶりますが、公式や地図上ではロンドンデリーと表記されている北アイルランドで2番目に大きい都市です。

血の日曜日事件であまりにも有名な複雑な歴史を内包する町ですが、最近ではイギリスのコメディドラマ「デリーガールズ」の舞台にもなっています。

ちなみにロンドンデリーというのはイギリスが1613年に変更した名称であり一般にはデリーとして知られています。
現地の方にロンドンデリーと言うと「私たちはそうは言わない。デリーって呼ぶんだよ」と複雑な歴史背景を感じるお顔をされていたので現地ではデリーと呼ぶ方がお互いのためにも良いかもしれません。

デリーへの行き方


大きな町なのでアイルランド側・北アイルランド側双方からのアクセス方法は豊富です。
アイルランドからはバス、北アイルランドからはベルファスト~デリー方面へ鉄道、そのほか空港もあり非常にアクセスが良い町です。

城壁

デリーはヨーロッパでも有数の城郭都市として知られており、町の中心部を囲む完全な姿で残った城壁を自由に歩き回ることができます。
元々は17世紀にイギリス側からの移民が現地のアイルランド人からの防衛のために築き上げたものです。
その防衛力は1689年の105日間に及ぶ包囲戦にも遺憾なく発揮されました。
現地のプロテスタント住民にとっては勝利の象徴、カトリック系住民にとっては侵略の象徴というなんとも複雑な遺産です。

ギルドホール

1887年建造の赤煉瓦建築。
中は入場無料で観光案内所のようになっています。

午前中の悪天からの快晴が眩しく写真によって差が激しいのですがご容赦ください。

Saint Columb's Cathedral

城壁内にある大聖堂です。
ちょうどイースターの時期だったので入り口に卵でデコレーションされた木が飾られていました。

ボグサイド地区

城壁の北西、フリー・デリー・コーナー一帯は紛争当時貧しいカトリック系住民が暮らしていた地域で、今はイギリスからの支配を受けない解放区としてモニュメントや博物館、メッセージ性の強いストリートアートが数多く見られます。

デリーは本当に見どころがたくさんあって城壁内外ともに歩いているだけで楽しい町でした。
ただ、私が訪れた数日前には暴動で女性記者が射殺されるなど再び治安が悪化していた時期だったということもあって、今もなお複雑な歴史を身に沁みて感じました。

美味しいチキンブリトー

悪天もあって観光もそこそこに映画館へ行ったりホストにおすすめされたブリトー屋へ行ったのでせっかくだから載せておきます。

Guapo Fresh Mexican
ギルドホール北の通りを北上したところにある美味しくて安いブリトーレストラン
映画バトルシップでもおなじみのブリトーはメキシコ料理ですが、移民が多い関係かヨーロッパ、特にイギリスアイルランドではメキシカン料理のファストフード店が多い気がします。
こちらのお店はイートインもできてスモールなら£3.70~(2020年5月24日現在)でおいしいブリトーが食べられます。

こういうお店で食べたことなかったので私は知らなかったのですが、注文の仕方は日本でいうとサブウェイと同じような、ガワとメインを選んでトッピングをはさんでもらう形式です。

最後に

近年ワーホリで人気といえど、アイルランドは人気の観光スポット以外の情報がとにかく少なく旅行中は私も苦労することがあったので、少しでも誰かの参考になればと思い拙筆ですがご紹介させていただきました。

ドネゴール州は天気は変わりやすいけど雨上がりの景色が本当にきれいで素敵な場所なので自然が好きな方にもおすすめです。

最後までありがとうございました。
それではまた、次に機会に。

アイルランドのコインランドリー事情

こんにちは。
本日はまたのんびり執筆中のアイルランド旅行記から少し脱線してアイルランドの田舎でコインランドリーを利用した際のことを書きたいと思います。

長期の旅行中はなるべく手洗いで済ませてしまいたいと思いつつ、たまにはしっかりと洗濯したくなることがあります。

ダブリンではグーグルマップで「coin landry」と検索すると日ごろイメージするものより少々煩雑なランドリーショップが出てきます。
ホステルの洗濯機を使うのも良いでしょう。
公衆衛生上服の洗濯や干すことを禁止しているホステルはアイルランドでは少なかったように思います。
どちらもだいたい€5くらい~だったと思います。
悲しいかなアイルランドの物価は安くないのです。


ちなみにこれはアイルランド北部ドネゴールの無人コインランドリー。
ガソリンスタンド(アイルランドではペトロステーション)の端っこに鎮座していました。
ヨーロッパのガソリンスタンドはコンビニや飲食施設もありますし、やはり日本のサービスエリアのような感覚なのでしょうか。洗濯中にご飯まで済ませてしまえます。

しかもカード払い、アップルペイ、グーグルペイ対応です。
コインがなくてもお店でお釣りを作る必要はありません。

北欧に行った際はカード払いのトイレも見かけましたがアイルランドでこんな文明の利器を見るとは思いもよりませんでした。

ちなみに洗剤付きなので別購入の心配もいりません。

アイルランドの田舎では、ガソリンスタンドやスーパーなどでよく見かけましたので機会があれば使ってみるのも良いかと思います。

ちなみにアイルランドではなくイギリスのコインランドリーの使い方はサイモン・ペッグ主演「変態小説家」で見ることができます。

「変態小説家」を観るなら<U-NEXT>

最後までありがとうございました。
すっきり洗濯して、良い旅を!

最北州の入り口ドネゴールと周辺のおすすめスポット

今回ご紹介したいのは、アイルランド最北の州ドネゴール州の町ドネゴール(もしくはドニゴール)です。

ドネゴール州は北アイルランドとアイルランドの9州を合わせたアルスターと呼ばれる地域の一つで、ゲール語(アイルランド語)話者の多いことで知られています。

Donegal


ドネゴールは州の名前になっているものの、州最大の都市はレタケニーでドネゴールの町は4番目ほどの規模らしくメインストリートは歩いて半日で観光できるくらい小さな町です。

ドネゴールへの行き方


アイルランドの鉄道網は現在ダブリンを起点として東西南北に伸びています。
しかしかつて全土に走っていた鉄道が整備されたことにより、アイルランド北部への鉄道はスライゴが終点となっているためドネゴールへアクセスする公共交通機関はバスのみとなっています。

バスはダブリン空港、ダブリン市街からも出ており、今回私はドロヘダから空港で乗り換えてExpresswayを使用、€15.40で約3時間の道のりでした。

ドネゴールのおすすめスポット

ドネゴール城


13世紀以降ドネゴール一帯を治めていたオドンネル家によって15世紀に建てられた城。
イングランド勢に武装蜂起した9年戦争で首長レッド・ヒュー・オドンネルらが城を離れたのち、城はイングランド軍の手に渡り、以後はブルックス一族に引き継がれます。
オドンネル家所有時にはタワーハウス(塔部分)と外壁のみでしたが、17世紀にブルックス家に渡ってからはホールや英国式のマナーハウスが増築され、内装もペルシャ絨毯やフランス製タペストリーで装飾されることとなります。
内部は自由に見学可能で、資料や模型もあり、入り口ではラミネートされた英語のガイドペーパーを貸してくれました。
入場料は大人€5、学生€3でした。

鉄道センター


今はなきドネゴール鉄道駅を利用した鉄道博物館。

こじんまりとした館内には鉄道模型や駅名標、鉄道に関する写真や地図などの資料が所狭しと並んでおり、無料で見ることができました。

ドネゴール湾


町の中心地から南へ下るとすぐにドネゴール湾が見えてきます。
湾の近くには観光案内所やウォーターバスによるベイツアー会社もあり、ここから日帰りで出かけることもできそうでした。
レッド・ヒュー・オドンネルの像もありました。
ドネゴールの首長だった彼は、アルスターの首長ヒュー・オニールらと計って1595年、イングランド支配に対して武装蜂起したアイルランド9年戦争の英雄として知られています。

私はこの時アイルランド語が読めなくて後から調べて知りました。

ドネゴール修道院


ドネゴール湾をさらに南下すると修道院の跡地とケルト十字の連なるお墓があります。

こちらの修道院は1474年にレッド・ヒュー・オドネルによって建設されたらしいですが、現在は屋根も落ちて石壁だけがその姿を留めています。
こういった石造の教会はアイルランド旅行中にあちこちで見ましたが、多くは廃墟となっていました。

アイルランドの公衆電話


1980年代から2009年までアイルランド各地に設置されていた2代目型の電話ボックス。
泊まったホステルから町へ行く途中のガソリンスタンドで見かけました。
オリジナルのものはほとんど壊されているものの、再利用の動きがあるようで街中でたびたびレプリカや修理されたものが設置されています。
ダブリン空港の出発ターミナル内のお土産屋でも見かけました。
ゲール語表記とアイルランドらしい緑色がおしゃれです。右手のはポスト。
観光地で見かけるものは中にAEDが設置されていることが多いのですがこちらは中も電話。
お金を入れるところが見当たらなかったのでたぶん現役ではないと思うのですが……?

1920~80年代は四角錐型の屋根が付いたタイプが主流だったようです。ダブリンのウェストミンスター通りに今も残されているらしいです。

今回行けなかったスポット

ドネゴール州にはアルスターの遺跡等がたくさん残っており行きたかったものの、天気と体調がすぐれなかったために断念しました。

スリーヴ・リーグ

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https://www.discoverireland.ie/より引用

ヨーロッパで一番高いと言われる断崖。
ドネゴールからの登山は有名らしくホステルにも連泊してここへ行った方がいました。残念ながら今回は天候も体調もすぐれなかったので行くことができませんでした。

エニスキリン城

https://www.enniskillencastle.co.ukより引用
17〜18世紀に近代的改築された北アイルランドにあるお城(オリジナルは16世紀)。
ダブリンからドネゴールへ行く際に町を通るのですが、安く泊まれるところがなく断念しました。

ドネゴールで泊まったホステル

町の中心から20分くらい歩いたところにあるホステル。
家族経営らしくアットホーム、丘の上にあるので見晴らしもいいです。
かわいい子猫がいて暇なときは遊んでもらっていました。(私が)

最後に

最北の州の町ドネゴールは大きくはないものの、アイルランドがイギリスと戦った記録の残る歴史ある町でもあります。
私が到着した日はちょうど町の広場でイベントがあり、イギリス対アイルランドの市街戦を再現する劇が繰り広げられていました。
外国人の私からすると結構センシティブな気がするけれど市民の方々はアイルランド側の奮闘とイギリス側の全滅におおいに盛り上がっていました。

アイルランドが舞台のおすすめ映画16選

今回は、更新中のアイルランド旅行記から少し横道にそれますが、
アイルランドの雰囲気や歴史を知るにはぴったりの私のおすすめ映画を紹介したいと思います。

【ONCE〜ダブリンの街角で〜】


2007年上映、87分、アイルランド
監督:ジョン・カーニー
出演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ他
ジャンル:音楽、ドラマ、恋愛
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ダブリンを舞台にした映画としては定番ですね。
邦題にダブリンて入ってますしね。

アイルランドの首都ダブリンを舞台に、ストリートミュージシャンの主人公がチェコ系移民のヒロインと出会い音楽を通して心を通わせていく音楽系ラブロマンス。
監督も主演2人も実際に音楽活動に携わっていた経験があることから、映画で流れる素敵なオリジナル曲は全て自前で作曲・演奏されたものです。

ダブリンのパブやストリートミュージシャンなどが登場し、この映画のロケ地をまわるだけでダブリンの観光地がおおよそ見てしまえるといっても過言ではないです。

87分と短くて展開も早いラブストーリーなので、ダブリンに興味があるなら是非おすすめしたい作品です。
主人公とヒロインが出会うシーンの掃除機の話から私はイギリス英語とアメリカ英語の違いを学びました。
アメリカでは大ヒットして舞台化までされたそうです。

【シングストリート 未来へのうた】

2016年上映、105分、アイルランド
監督:ジョン・カーニー
出演:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、ルーシー・ボイントン他
ジャンル:音楽、青春、恋愛
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こちらもダブリン出身の監督ジョン・カーニーの音楽映画。
80年代のダブリン南部が舞台です。
不景気や転校で家族がばらばらになってしまった現状に落ち込んでいた主人公が、一目惚れした女の子の気を引くために組んでもいないバンドのMV出演依頼を持ちかけバンドを結成するというラブコメディ。

登場する80年代のロンドンのポップ音楽はもちろん主人公たちが作るオリジナルの音楽がとても良いです。
古いミュージカル映画好き必見のオマージュや街中や学生たちの雰囲気、ヒロインの気を引こうと一生懸命な主人公の姿も素敵です。
ダブリンの住宅街やダン・レアリーと言われる南部の港町など、レトロながら生活感のあるダブリンの街並みも必見です。

主人公の兄役ジャック・レイナーは一部で話題の映画ミッドサマーの彼氏クリスチャン役の名演が記憶に新しいですね。

【麦の穂をゆらす風】

2006年上映、126分、アイルランド・イギリス
監督:ケン・ローチ
出演:キリアン・マーフィー他
ジャンル:戦争、ドラマ
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アイルランド出身の俳優キリアン・マーフィー主演の歴史映画。
アイルランド独立戦争、その後の内戦時代に英愛条約をめぐって対立する兄弟を描いています。
歴史背景を知らないと分かりにくい部分もありますが、複雑なイギリス支配下のアイルランド下での、当時の若者たちの切ない葛藤が心に刺さります。
撮影はダブリンのキルメイナム刑務所やコーク州で行われています。

 同じくケン・ローチ監督が1930年代のアイルランドを舞台に実在の活動家ジミー・グラルトンを描いた伝記映画「ジミー、野を駆ける伝説」もアイルランド北部スライゴ近郊の町が美しくおすすめです。

【ビザンチウム】

2012年上映、118分、アイルランド・イギリス
監督:ニール・ジョーダン
出演:シアーシャ・ローナン、ジェマ・アータートン、サム・ライリー他
ジャンル:ドラマ、ファンタジー、ホラー
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アイルランドのスライゴ出身の映画監督ニール・ジョーダンが流浪の生活をおくる吸血鬼の母娘を描いたゴシックファンタジー。

話の舞台となるダブリンは「ドラキュラ伯爵」作者ブラム・ストーカーの出身地でもあります。

ケルズの書で有名なダブリンのトリニティカレッジやダブリンの街並みのほか、「スターウォーズ フォースの覚醒」ロケ地としても知られるスケリッグマイケルが吸血鬼の神秘が眠る島として登場します。

【プルートで朝食を】

2005年上映、127分、アイルランド・イギリス
監督:ニール・ジョーダン
出演:キリアン・マーフィー、リーアム・ニーソン他
ジャンル:ドラマ
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同じくニール・ジョーダン監督。 70年代アイルランドの田舎町で育った主人公が幼い自分を教会に預けて去っていった母を探してロンドンへ向かうというストーリー。

IRAのテロ活動、トランスジェンダーなどのシリアスなテーマを軽やかに描いています。
主人公の生まれ育ったキルケニー州の町並みやウィックローの自然が美しいです。

【マイケル・コリンズ】

1996年上映、133分、アメリカ
監督:ニール・ジョーダン
出演:リーアム・ニーソン、アラン・リックマン、ジュリア・ロバーツ他
ジャンル:戦争、ドラマ
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こちらも同じくニール・ジョーダン監督によるリーアム・ニーソン主演の歴史映画。
アイルランド独立運動の英雄マイケル・コリンズを描いた代表作、定番中の定番。

有名すぎてアイルランド独立戦争の話になるとだいたい名前が挙がるのでこれを見ておけばなんとなく話に乗れること間違いなしです。
フィクションなので史実と異なる部分もありますが、アイルランドの歴史を語るうえでは欠かせない独立運動に関するアレコレを知るきっかけにもぴったりの伝記映画です。

ダブリンのメインストリートや中央郵便局など、多くの場所がダブリンで撮影されています。

その他にも、ニール・ジョーダン監督がダブリン出身俳優コリン・ファレルを主演にコークの海辺で出会った漁師と人魚のおとぎ話を描くファンタジー「オンディーヌ 海辺の恋人」もおすすめです。

【ブルックリン】

2016年上映、112分、アイルランド・イギリス
監督:ジョン・クローリー
出演:シアーシャ・ローナン、エモリー・コーエン、ドーナル・グリーソン他
ジャンル:ドラマ、恋愛
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アイルランド出身の映画監督ジョン・クローリーが小説を原作としてアメリカ・アイルランドの移民について描いた映画。
主演は先に紹介したビザンチウムでも美しい吸血鬼を演じたシアーシャ・ローナン。

ゴールウェイで撮影されたエド・シーランのMV「Galway Girl」にも登場しています。

1950年代にアメリカのニューヨーク・ブルックリン区に移民したアイルランド人女性が、恋に落ちたり故郷との狭間で揺れ動いたりするお話。
アイルランドでの撮影はウェックスフォード州エニスコーシーで行われており、現地ではロケ地を歩いて巡るマップもありました。
アイルランド移民の多い国アメリカとアイルランドの複雑な歴史の勉強にもなります。

同監督作「ダブリン上等!」は日本未公開でいまだ配信もDVDもないのですが、いつかこちらも見られる環境が整うことを願っています。

【マイ・レフト・フット】

1989年上映、98分、アイルランド
監督:ジム・シェリダン
出演:ダニエル・デイ=ルイス、ブレンダ・フリッカー他
ジャンル:ドラマ
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アイルランド出身の巨匠ジム・シェリダンが、脳性麻痺を患いながらも左足で絵や文章を書いた実在の芸術家クリスティ・ブラウンの自伝をもとにした伝記映画。

当時撮影の舞台となったウィックロー山岳地帯には、現在も主演を務めたダニエル・デイ=ルイスの自宅があることで有名です。

【ぼくたちのチーム】

2016年上映、94分、アイルランド
監督:ジョン・バトラー
出演:フィオン・オシェイ、ニコラス・ガリツィン、アンドリュー・スコット他
ジャンル:青春、スポーツ、ドラマ
Netflix

日本未公開のNetflix配信映画。
大人しくて音楽や文学が好きなのにラグビーが盛んな寄宿舎学校に転校することになってしまった主人公ネッドと、ハンサムでラグビー部のヒーローなもう一人の転校生コナー。
ある日ネッドがコナーは同性愛者であることを秘密にしていたと知ったことから、正反対だった二人の交流が始まっていく青春映画。

古くからハーリング(アイルランドの伝統スポーツ)などスポーツ熱の強いアイルランドの学校とラグビーと音楽、パブなどアイルランドらしさが詰まった映画です。

学校はダブリン郊外のキャッスルノックカレッジで撮影されており、アイルランド出身の俳優アンドリュー・スコットも先生役として登場しています。

【オフェンダー コソ泥珍道中】

2016年上映、83分、アイルランド
監督:ピーター・フット
出演:アレックス・マーフィー、クリス・ウォーリー他
ジャンル:冒険、コメディ
Netflix

こちらも日本未公開でNetflix配信の、アイルランド第二の都市コークを舞台にしたコメディ。 二人の少年が沈没船から大量のコカインが押収されたという噂を聞いて一攫千金狙うべく、コーク南西のスリーキャッスルヘッドまで160kmを盗んだ自転車で走り出す、というロードムービーコメディ。

なんとアイルランド最大のコカイン押収事件をもとにした実話らしいです。
コークから自転車で海沿いを走って行くシーンはまさに珍道中ながらも景色はきれいです。
アイルランドではテレビシリーズがシーズン2まで作られていたり、舞台となった町コークではひっそりポスターが貼られていたりと大人気(?)。

【静かなる男】

1952年上映、129分、アメリカ
監督:ジョン・フォード
出演:ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ他
ジャンル:ドラマ、恋愛、コメディ
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西部劇でおなじみのスタッフキャストによるアメリカ製作アイルランド喜劇。
アイルランド系アメリカ人の主人公が生まれ故郷のアイルランドの小さな村イニスフリーで勝気な村娘のヒロインと恋に落ちるが、ヒロインの兄は主人公のことが気に入らず二人の仲を認めようとしない……というラブロマンス映画。

一見よくあるラブロマンスなのですが、アイルランドの古くからの慣習である持参金(娘は結婚時に持参金や家具を持って嫁ぐ)が結婚の障害になったり、出ていこうとするヒロインを約8キロの道のりを半ば引きずりながら連れ戻したり、やけに陽気な村人たちに応援されながら兄との決闘で村を徘徊したり、ととにかく陽気で楽しくて、古いながらも一周周って新しい面白さ。 ジョージ・A・ロメロや司馬遼太郎、村上春樹など多くの著名人にも愛されたという名作です。

撮影の舞台となったゴールウェイ北のコングの村には銅像や映画の博物館などが建てられており、スタッフやキャストが宿泊し撮影にも使われたアシュフォード城はじめ、数多くのロケ地はいまも当時の姿をとどめています。

【P.S.アイラブユー】

2008年上映、126分、アメリカ
監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
出演:ヒラリー・スワンク、ジェラルド・バトラー他
ジャンル:恋愛
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こちらもアメリカ製作の恋愛映画です。
若くして夫を亡くした主人公が、死ぬ前に彼が残した10通の手紙をたどり悲しみを乗り越えていくお話。

彼の故郷アイルランドを訪ねるシーンで登場するヘザーの花が咲き乱れるウィックローの美しさとジェラルド・バトラーが歌うシャロン・シャノンの「The Galway Girl」は必見です。

撮影に使われたダブリンのパブやウィックローの橋は実際に訪れることもできます。

P.S.アイラブユーのウィックローロケ地についてはこちらにも書いております。 toy-mukeikaku.hatenadiary.com

【リープ・イヤー うるう年のプロポーズ】

2010年上映、100分、アメリカ
監督:アナンド・タッカー
出演:エイミー・アダムス、マシュー・グード他
ジャンル:恋愛、コメディ
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こちらもアメリカ映画ですが、メイン舞台はアイルランドの田舎とされています。 欧州ではうるう年の2月29日は「逆プロポーズをしてもしてもいい日(断ると罰金の日)」であることを知った主人公は、なかなかプロポーズをしてくれない彼を追いかけてダブリンへ向かうも嵐でディングルへ不時着し、そこで出会った青年とダブリンを目指すも旅の中で彼に心惹かれていく……というラブロマン映画。

エイミー・アダムス演じる主人公がダブリンに向かうまでの道のりには、南の端の町ディングルからコークのお城など緑あふれるアイルランドの美しい光景がたくさん登場します。

しかしこの田舎町、実はディングルではない。
途中に出てくる神秘的なお城も伝説も実在しない。
他にも絵的なロマンチック差を重視するあまり実際のアイルランドとの乖離が激しくいわゆる観光PR映画にすらなっていないこともあってかなり賛否の分かれる映画なのですが、少女漫画のようなアメリカのロマコメ映画王道の展開はわかりやすく、気軽に緑豊かなアイルランドの雰囲気を感じられる映画でもあります。

ディングルとして登場したゴールウェイ沖のアラン諸島イニシュモア島は実際にすごく景色の素敵なところですし、お城のモデルとなったロック・オブ・キャシェルもすごく素敵なのでこれを機に実際のアイルランドを調べてみるのにも良いかもしれません。

番外編

【ブレンダンとケルズの秘密】

2009年、75分、アイルランド・フランス・ベルギー
監督:トム・ムーア、ノラ・トゥーミー
Amazon Prime

アイルランドを舞台にしたアニメーション映画。
世界一美しい本といわれる「ケルズの書」(トリニティカレッジ蔵)にまつわる伝説をもとに、アイルランドのアニメーター、トム・ムーア監督らによって製作されています。
近年日本でも公開されて話題になりました。

ケルズの書の雰囲気をそのままアニメにしたような美しい映像とかわいらしいキャラクターが魅力的です。
航海者ブレンダンの伝説やキリスト教を布教したセント・パトリック、バイキングなどの伝説と歴史を織り交ぜてアイルランドのキリスト教とケルト文化の出会いを描いておりアイルランドの伝説伝承にも触れることができます。

トム・ムーア監督が1999年に設立したアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」 はキルケニーにあります。

【ソング・オブ・ザ・シー 海のうた】

2014年、93分、アイルランド他
監督:トム・ムーア
Amazon Prime

カートゥーン・サルーンで製作されたアニメーション映画。
アイルランド近辺に残るセルキー伝説やアイルランド発祥の祭であるハロウィンを舞台にした物語です。

前作ブレンダンとケルズの秘密よりもかわいらしくなったキャラクターと、相変わらず美しいアニメーションが魅力的です。
独自解釈に基づく部分が多いものの、随所にオマージュされたアイルランド独特の素敵な伝説についても知るきっかけになります。

主人公たちの住んでいた島のモデルがアラン諸島だったり、ダブリンの街並みやお馴染みの銅像なども少しだけ登場しています。

【ブレイブハート】

1995年上映、177分、アメリカ
監督:メル・ギブソン
出演:メル・ギブソン、ソフィー・マルソー他
ジャンル:歴史、ドラマ
U-NEXT Amazon Prime

スコットランドの英雄ウィリアム・ウォレスを題材にした3時間弱の大作です。 スコットランドの話ですが、撮影地がほぼアイルランドなため有名な観光地などを周っていると各所で名前を聞くことになるため見ていて損はないです。

最後に

アイルランドってどんなとこ?
私自身実際にアイルランド行きが決まるまでイギリスの横らへんにある北アイルランドじゃないとこ、くらいにしかアイルランドのことは知りませんでした。

ワーホリ にアイルランドを選ぶ理由も、
イギリスYMSに落ちたから(私です)、 ヨーロッパに旅行しやすい数少ない英語圏だから(私です) ……という方は多いかもしれません。

でも実際行ってみるとアイルランドって、もっと見どころがたくさんあって歴史が複雑で素敵な国でした。

今回紹介した以外にも、「パディントン2」では刑務所のシーンをダブリンのキルメイナム刑務所で、「ハリーポッター 謎のプリンス」もアイルランドのモハーの断崖で撮影されており、アイルランド映画以外にもアイルランドはたくさん登場します。

もちろん、北アイルランドをロケ地とした世界的人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」も長い休日のおともにはぴったりです。

アイルランド旅行前に観てイメージを膨らませるのも、行ってみてから実際はこうなのかと映画との違いを感じるのも、こんなところだったと過去の思い出を懐かしむのも楽しいですね。

最後までありがとうございました。
良い映画生活を!

「ブレイブハート」のロケ地トリム城へ行ってきました

アイルランドから帰国後、ようやくかのメル・ギブソン主演映画「ブレイブハート」を鑑賞したので、映画のロケ地となったアイルランドのトリム城について記憶を頼りにまとめておこうと思います。

ブログ記事の時系列的にはちょうどドロヘダからスレーンを経由してトリムへ訪問しました。

Trim

トリムは「タラの丘」や「ニューグレンジ」を擁するダブリン北東のミース州にある小さな町です。
見どころはトリム城だけとさえ言えますが、ヨーロッパのお城を見るならぜひ見ておきたい必見のお城です。

トリム城への行き方

鉄道駅はありませんが、ダブリンからはバスで日帰りができます。
ダブリンからのバスはBusaras(バスターミナル)から111番、大人片道€10。
約1時間ほどバスに揺られているとトリム城のすぐ目の前のバス停に到着します。

映画「Braveheart」(1995)

監督・主演:メル・ギブソン
13世紀末、イングランドの圧政にあえぐスコットランドの独立のために戦った実在の英雄ウィリアム・ウォレスを描いた伝記映画。

映画はスコットランドのお話ですが、撮影のほとんどがアイルランドで行われためアイルランドでは数々のロケ地があることで有名な映画です。

Trim、Wicklow、Kildareなど多くの場所がスコットランドまたはイングランドとして登場しています。
Trim Castle(トリム城)は映画の中ではイングランドのヨークとして登場。


Braveheart Trim Castle Scene

訪問時は映画未見だったので正確な場所は不明ですが南側の門部分と東側に流れる川を対岸から撮影したのでしょうか。
これしか写真がないのですが、実際と比べるとゲームオブスローンズ並みの加工で壮大になっていますね。
WicklowはSally Gapがロケ地として使われたようです。

トリム城

トリム城は12世紀にノルマン人ヒュー・ド・レイシーがミースの土地支配のために建設したアイルランド最大のノルマン人城です。
※ノルマン人はスカンジナビアに原住した北方系ゲルマン人で、11世紀にブリテン島に侵攻し現在のイギリス王室の祖に当たる。

堅固な城壁に囲われた中央の区画に巨大な3階建ての要塞を持つトリム城は、当時のヨーロッパにおいては最新式のデザインだったそうです。

立派な門の中へは大人1人€2で入ることができますが、中央のキープ(要塞)部分にはガイド付きでないと入ることができません。

ガイド付きは大人1人€5
歴史保存会みたいなとこのガイドさんがユーモアを交えつつ丁寧に説明しながら約1時間程度で城内をぐるりと案内してくれます。
もちろん英語ですが事前に歴史をかじっておけば英語が苦手でもわりと楽しく見られるかと思いますし、何よりお城に興味がある方なら特に城内は見ごたえバツグンだと思います。

ちなみにツアーは季節によって時間帯や曜日が異なり、時期によっては開催されていないようです。 事前にトリム城のサイトで確認しておくことをおすすめします。 私の訪問した9月初旬土曜日は16:00の回がその日のラストでした。

トリム城の見どころ

階段

時計回りの階段。
これは当時の兵士が右利きだった(左利きでも右利きに矯正されていた)ため、下から上がってくる攻める側にとって剣が使いにくく、上から来る守る側にとって有利になっていたそうです。
また段差を一定の段ごとに変えることで一気に登りにくくなるんだとか。

14世紀以降アイルランド各地で建設されたタワーハウスと呼ばれる要塞化した住居においてもこの様式が取り入れられています。

教会

キープは当時領主の生活空間でもありました。
生活は比較的粗野なものではあったものの、城内には台所やトイレ、大ホールなども併設されており、最上階には教会まで作られていました。

窓と狭間

日本のお城といえば矢を射るための狭間がよく見られますが同じく弓矢を利用していたアイルランドのお城にもこの機能を持つ窓(狭間)があります。
防御の薄い川側では兵士らが窓辺に座って矢をつがえていたようです。

また、生活空間における窓は光を多く取り入れるために大きな窓(といってももはや穴ですが)を設けていますが、当時はガラスなどないので窓からの距離をとることで雨風が入らないようにしていたようです。

町への門

塔の上部に上がることもできます。 屋上からはトリムの町や城下を見渡すことができます。

川の向こうにはかつて町と城を守るために設けられた門「sheep gate」が見えます。
町と城はかつて防御壁に囲われており、町へのアクセスは5つの門からしかできないようになっていました。
現在ボイン川を挟んだ東側に残るこの門は当時の面影を残すただ一つの門だそうです。
ちなみに門は城壁外なので無料で見学可能です。

最後に

また城壁に設けられた兵舎や川岸の港、ボイン川の向こうにはイエロー・スティープ留と呼ばれる教会の塔もあり歴史が好きな方には見どころ満載です。
私はツアーが思ったよりも長かったためバスの時間の都合もあり周辺を散策することはできませんでしたが時間がある方はゆっくり川向うを歩いてみたりブレイブハートのロケシーンを探してみたりするのも楽しいのではないかと思います。

最後までありがとうございます。

今回の記事執筆にあたってはNetflix配信番組「アイルランドの城と歴史」を大いに参考にさせていただきました。

ダブリンからドロヘダ・ニューグレンジに自力で行ってみた

グレンダーロッホの日帰り旅行からダブリンへ戻り、ホステルに預けていた荷物をピックアップして次の目的地ドロヘダへ向かいます。

↓グレンダーロッホ日帰りツアーについてはこちらの記事で詳しく書いています。
toy-mukeikaku.hatenadiary.com

Drogheda

ドロヘダは観光するには大きな町でないものの、歴史の舞台として周辺にはたくさんの見どころがあり、町も過ごしやすいのでダブリン北の観光拠点にもオススメできる町でした。

ドロヘダへの行き方

ドロヘダはダブリンからバス・鉄道で40分~1時間ほど北にある都市です。
バスは100系統がタルボットストリートから、鉄道はヒューストン駅から出ています。
私は101番のバスでタルボットストリートから乗りました。
バスは片道€9、往復€14.50で、リープカード(交通ICカード)も使えます。
バスターミナルからは出ていないので注意です。
道中ではBremore Castleなどのお城が見えます。

ドロヘダの町


ドロヘダは17世紀のクロムウェルによるドロヘダ攻城戦の舞台であり、ボイン川の戦いで有名なボイン川沿いにある都市です。
古くから歴史の要所だったためか、町中には歴史をモチーフにしたストリートアートがたくさん見られます。

ミルモントフォート

ボイン川南にそびえるミルモント城砦。
12世紀にノルマン人の拠点としてつくられた要塞。
現在は18世紀に建てられたマーテロー塔と呼ばれるイギリス式の城砦で、中は改修してミュージアムとして公開しているらしい。 タイミングが悪く開いてる時間に行けなかったので周辺だけ歩いてきました。

Newgrange

ニューグレンジへの行き方

ドロヘダ川南のバスターミナルからニューグレンジの入り口であるビジターセンターまでは1日2本バスが往復しています。
多くの観光客が利用する唯一の公共交通機関なのでわかりやすいと思いますが本数は少ないです。
乗り換えが必要ですがダブリンからの日帰りも可能なようです。

徒歩1時間半

歩く方はいないかと思いますが歩くとだいたい1時間半かかります。
私はバスの時間まで待てず徒歩で向かいました。
ほとんど歩道のないような道ですが、車は多くないためウォーキング気分で行けなくもないです。

ニューグレンジ見学方法


ブルー・ナ・ボーニャ古代遺跡にはニューグレンジを含むたくさんの先史時代遺跡が存在します。その中で現在見学できるのはニューグレンジ(Newgrange)、ノウス(Knowth)、ドウス(Dowth)の3つ。
それぞれビジターセンターからの見学ツアー参加が必須となっています。
ツアーはビジターセンターで「どの遺跡に行きたいか」「学生か、一般か」などを聞かれるので行きたい遺跡を伝えれば、時間指定のチケットを渡してもらえます。
ツアーは予約必須ではないものの一回に参加できる人数に限りがあるようです。
チケットはHPからも購入可能、営業時間は季節によってかなり変わっていますので事前の下調べをおすすめします。
私が行った際にはビジターセンターが改修工事中だったためか、センターの手前に設けた案内所へ行くと無料でチケットをくれました。

時間ごとに参加者は集まって中へ入ると、シャトルバスに乗って遺跡へ向かいます。

ニューグレンジは5000年以上前の紀元前3200年頃に建てられた墳墓で、その歴史はエジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジよりも古いといわれています。
20世紀以降の発掘調査をもとに復元された遺跡内は、専門ガイドの案内のもと中を見学することができます。

ブルー・ナ・ボーニャをはじめとした数多くの遺跡が残るミース州を擁するアイルランド東部は「Ireland's Ancient East」とも呼ばれているそうです。

1年に1度冬至の日には、入り口から中心部までの細長い羨道を太陽の光が差し込むようになっており、ツアーではこの様子を電灯で再現してくれます。
  

おまけのSlane

ニューグレンジ見学後、私はドロヘダに戻らずにトリムへ向かうバスを拾うため徒歩で約1時間北のスレーンの町へ寄りました。

結局のところ私はニューグレンジ~ドロヘダ間のバスを全く使わなかったのですが、今回このルートをとってみての所感としては、ダブリンからのニューグレンジのツアーは結構お得だったろうなということです。

しかしドロヘダからのバスはわかりやすいので、ニューグレンジのみの観光なら自力で行くことも可能です。
事前の調べでは、ビジターセンターまでのバスは片道€4、往復€7.30くらいでした。

ニューグレンジ周辺にはボイン川の戦いのビジターセンターや、映画「風と共に去りぬ」の「タラへ帰ろう」のセリフでもおなじみの「タラの丘」(映画では単に「故郷」を指す言葉でしたが)もありますがバスが各観光地直通しかなく徒歩では行けませんでした。

ドロヘダで泊まったホステル

Spoon and the Stars Hostel
1泊25ユーロ~朝食付きの男女共用ドミトリー
ホステルにしては高いですが、フラットシェアのような親密感と優しいスタッフは居心地が良い。 朝食は自由に使えるキッチンにパンやシリアルが用意されるので好きにとって食べる感じ、冷蔵庫もキッチンも使い勝手が良かったです。

最後に

ドロヘダで2泊したあとは、とりあえず北へ行こうということでドネゴールへ向かうことにしました。
本当はドネゴール手前のCavan(キャバン)か北アイルランド内のEnniskillen(エニスキリン)にも見ごたえのあるお城があるということで行ってみたかったのですが、安く泊まれそうなところが見当たらなかったため断念。
ということでドネゴールについては次の記事以降で書きたいと思います。
最後までありがとうございます。

ダブリンから「P.S.I LOVE YOU」のロケ地とグレンダーロッホへ日帰りで行く方法

アイルランドワーホリ最後の1か月、私は2週間かけてアイルランドを再度1周しました。
まず最初の滞在地としてダブリンで2泊し、うち1日でどうにかしてウィックローへ行こうという算段でした。

ウィックローを訪れる理由は2つ。
ウィックロー国立公園の屈指の人気観光スポット「グレンダーロッホ」映画「P.S.I LOVE YOU」のロケ地です。

グレンダーロッホへの行き方

ウィックローはダブリンからいけるアイルランド有数の国立公園です。
トレッキングに訪れるツーリストも多いため、グレンダーロッホのすぐ側にあるビジターセンターまではバスが運行しています。 鉄道やバスを組み合わせても行けますがややこしいのでダブリン市内から出ているバスが一番わかりやすそうです。

詳しい時刻表などはケビンバスのHPで確認できます。
St.Stephen's Green公園北側のバス停から片道1時間20分で到着するようです。
料金は往復€20,片道€13(2019年9月時点)
滞在可能時間はおよそ3時間半
グレンダーロッホはビジターセンターのすぐ近くなのでトレッキングコースの一番近い湖まで十分往復できると思います。

日帰りバスツアー

しかし私の目的であるロケ地は山間部にあるためグレンダーロッホからは遠く個人で行くにはレンタカーを借りる必要があります。
しかし有名スポットなので立ち寄るバスツアーは多い……
ということで今回私はロケ地とグレンダーロッホ両方を見学できるDARBY O'GILLのバスツアーを利用してみました。 まさかのガラス屋根!絶景です!

オンラインからの申し込みなら€25で映画ロケ地、グレンダーロッホ、アヴォカなどをガイド付きで観光できました。

余談ですがアイルランドはバスツアーが非常に充実していてたいていの観光地なら大なり小なりバスツアーがあります。
観光地が点々としている、バスが少ない、などの理由で車以外では行きにくい場所はツアーでお得にたくさん周ることもできます。
ツアー数が多いので前日の夜や当日の朝でも申し込みが可能だったり、ガイドさんおすすめの場所にもサービスで連れて行ってくれることも。一人からも参加できるのでガイドさんの陽気な説明を聞きながら旅行するのもたまには楽しいものです。

P.S.I LOVE YOU BRIDGE


映画「P.S.アイラブユー」(2007)
(リチャード・ラグラヴェネーズ監督、ヒラリー・スワンク、ジェラルド・バトラー出演)
亡くなった夫が残した10通の手紙をきっかけにアイルランドを訪れ、悲しみから立ち直っていくというアメリカのラブロマンス映画

映画の中でジェラルド・バトラー演じる夫の故郷がアイルランドのウィックロー。
アイルランドに旅行に訪れた主人公とジェラルド・バトラーが出会うロマンスあふれるシーンを撮影したのがこちらの橋とのこと。
訪れた9月初旬時点では映画のシーン同様一面にヘザーの花が咲いて鮮やかなピンク色がきれいでした。
映画のシーンと合わせるとこんな感じ。
サリーギャップと呼ばれる峡谷のやや南あたりにあります。 特に看板や案内があるわけでもない山中の普通の橋ですが映画の名前を冠して親しまれているようです。

ギネス・レイク


ギネスビールのごとき黒々とした湖Laugh Tay。
ウィックローの水は流れ流れてダブリンのリフィー川に行き着くんだとか。

グレンダーロッホ


ビジターセンターから少し歩くとグレンダーロッホ初期教会遺跡群の入り口が見えてきます。

ビジターセンター、遺跡群の位置関係。徒歩で周れます。


石造りの教会遺跡やラウンドタワー、ケルト十字のお墓が立ち並んでいます。
教会を抜けて少し歩くとLower Lakeが見えてきます。さらに進むとUpper Lakeやトレッキングコースへとつながっているようですが、見学時間が決まっているのでこのあたりで持参した昼食のハムサンドをいただきます。スーパーで買った安い食パンとハムでも景色が良いと一層美味しく感じますね。

AVOCA 工場見学


1723年、ウィックロー州のAVOCA(アヴォカ)村で創設された毛織物の工場。
地元産の上質な毛糸を使った素朴ながらも色鮮やかな風合いが人気の「AVOCA」は英国王室でも愛用されているという老舗ブランド。
こちらではギフトや雑貨、食料品などのショップに、ランチや自家製スイーツがいただけるカフェも併設されています。
お値段はまあなかなかのアイルランド価格ですので特別安いというわけではないですね……。 工場部分では手織りの実演が見学できます。

最後に

ツアーの日程は異常で終了。
最後のAVOCA村からダブリンへは寄り道なしに帰り、オコンネルストリートに無事到着しました。
今回は小さめのバスに少人数だったこともあってか、以上の場所のほかにも景色がきれいなところなどで降ろしてもらったりと、個人ではなかなかいかないようなところへも足を伸ばすことができました。
同ツアー会社は北アイルランドのジャイアンツコーズウェイへ行く際にも利用しましたが前日夜の申し込みでも受け付けてもらえるので急な旅行の際にもおすすめです。

以上、最後までありがとうございました。

アイルランド周遊のバス事情

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しばらくブログをサボっている間にworkawayやら旅行やら散々楽しんできました。
が、とうとうビザの期限まで残りひと月というところで、そういえばまだアイルランドの有名どころに全然行っていないぞ??とはたと気がつきました。

ということで、9月の初めから2週間ほどですがアイルランドを周遊したのでしばらくそれについて徒然書いていけたらと思います。

今回の移動ではほとんどの場合バスを利用しました。 

アイルランド周遊といえばバス、鉄道、ヒッチハイク……
はたまた自転車や徒歩など手段はいろいろありますが主流はバスでしょう。

アイルランドは人が優しいのでヒッチハイクもおすすめらしいです。

大自然をバックパックひとつで旅するヒッチハイカー、憧れますね。
しかし当方はコミュ障人見知りの女一人旅。できるかぎり危険は回避したいのでほとんどバスでした。

アイルランド周遊に便利なBus Eireann

路線バスから長距離バスまで、だいたいアイルランドのどこへ行っても見かけるバス会社です。
ダブリンなどの街中ではダブリンバスという路線バスが主流ですが、多くの地域では地元住民の足としてアイルランド中を縦横無尽に通っています。バスがわからない時はとりあえずこれで調べればだいたい出てきます。市街地周辺ではリープカードも使用可能です。

Bus Éireann(バス エーラン)の乗り方

チケット購入:車内(カード×)、公式サイト、バスターミナルの窓口・券売機(カード〇)

www.buseireann.ie

料金は公式サイトの方が若干安く、リープカードの方がさらに安いこともあります。 範囲と距離によって値段の差が大きいのですが、場合によっては鉄道やその他のバスより安い。
公式サイトの場合は乗車時間の指定がありますが実際には違う時間でも利用可能でした。混み具合によるのかも?
往復割引あり。チケットは最初の利用から1ヶ月利用可能。 公式サイトのオンラインチケットがかなり時間ギリギリまで購入可能で学割が利用できるため私はよく利用していました。

乗車の際はチケット(オンライン購入の場合はメール)を見せるとチケットを発行してくれるので印刷は不要です。 時刻表をキチキチに組んでいるらしく始発点からの距離が長いバス停とかだと30分ほど遅れることがしょっちゅうあります。
同系列の運用バスでExpressway(エクスプレスウェイ)というものもありますがほぼ同じです。

ダブリンから南西部へはDublin Coach

その名の通りダブリンをベースに走る長距離バスです。
ルートによっては地方間の移動にも利用できます。
新しい会社なのかサイトが見やすくバスが綺麗で車内にはWi-fi、トイレ、コンセントなどもあります。

Dublin Coach(ダブリンコーチ)の乗り方

・チケット購入:車内(カード×)、公式サイト

https://www.dublincoach.ie/index.phpwww.dublincoach.ie

公式サイトで移動ルートを検索すると車内・オンライン、片道・往復などの値段が表示される親切設計。
オンラインチケット購入は少なくとも2〜4時間以上の事前購入が必須なのでギリギリだと買えません。私はこれで何度か損しました。

乗車の際はメールに添付されているチケットのバーコードを見せるだけで印刷は不要です。 始発時点では時間通りですが移動距離が長いためか、特に午後便はなにかと遅れることが多い気がします。私はダブリン〜キルケニー、リムリック〜トラリー間などで利用しましたが1〜2時間ほど到着が遅れていました。
ダブリンのバス停はバスターミナルではなくリフィー川の南側沿い、Burgh Quay Stopです。
学割はありませんがルートによってはバスエーランよりも安く移動することができます。

ゴールウェイからの移動はCitylink

ゴールウェイをベースにダブリン空港やコネマラ国立公園、近隣都市など近距離から長距離まで使える市バスのような長距離バスのような存在。
青と黄色のカラーリングがなんとなくゴールウェイっぽいような気がします。

Citylink(シティリンク)の乗り方

チケット購入:車内、公式サイト

www.citylink.ie

私はゴールウェイ〜レターフラック〜クリフデン間でしか利用していないのであまり詳しいことは言えませんが、公式サイトの表示によると片道だと車内購入の方が高いようです。ただ、往復で購入した場合は車内・公式サイトとも値段に大きな差はないようです。
往復割引あり、学割は利用可能です。
オンライン購入の場合は日時指定で名簿を出しているようなので、乗車の際に名前を言えばそのまま乗車できます。
今回2時間以内ほどの距離だったとはいえ数分単位でほぼ時間通りに出発・到着するという事態に私は感動しました。
ゴールウェイのバスターミナルはバスエーランとは別になっていて、駅から5分ほど歩いた場所に立派なターミナルが設立されています。

鉄道のないドネゴール地方のBus Feda

ダブリンを基点に走るアイルランド鉄道の北の終点はスライゴなので、スライゴ以北のドネゴール地方には鉄道がありません。
もちろん前述のバスエーランは通っていますが、ドネゴールから北のレタケニーやゴールウェイへの移動にはバスフェーダも利用できます。
ちなみにバスのまま船に乗って移動するドネゴール〜スコットランドのグラスゴーというルートも週2〜4で運行しています。

Bus Feda(バスフェーダ)の乗り方

チケット購入:車内(カード不可)、公式サイト
※グラスゴー便は車内での購入のみ

busfeda.ie

学生割引はありませんがバスエーランより安い場合が多いです。
乗車の際はメールに添付されたチケットのQRコードを見せるだけで印刷は不要です。 運行本数は多くありませんが時間に大きな遅れもなく車内も非常に綺麗で快適でした。
ドネゴール市内のバス停はスポーツ用品店の付近でした。

ダブリンから南東部はWexford Bus

南東部のウェックスフォードからダブリン空港やウォーターフォード方面へ走る長距離バス。
ダブリン〜ウィックロー間の移動にも利用できます。
そもそもダブリンやゴールウェイやコークには行くけどウェックスフォードとか行かないんじゃ?なんて思わなくともないけど……南東部も素敵ですので是非足を伸ばしてみるのも良いかと思います。
サイトもバスもなんだか洒落てて綺麗です。
バスエーランに比べると時間通りなのもうれしいポイント。

Wexford Bus(ウェックスフォードバス)の乗り方

チケット購入:車内(カード不可)、公式サイト

www.wexfordbus.com

システムはほぼバスエーランと同じです。
ウェックスフォード市内からの移動はウェックスフォードバスのほかバスエーラン・エウスプレスウェイなど様々なバスがあるので移動には便利ですが何も考えずに往復で買ったらバス会社が違うからバスはあるのに乗れない……なんて事態にならないように注意が必要ですね。そうです私はやりました。

初見にはややハードルが高いLocallink

市街地を離れるとマイクロバスなどの小さめのバスをよく見かけます。
地元住民の生活の足、その名もローカルリンク。
普通の路線バスのような車体のものからマイクロバスのようなタイプがあったり、バス停になんの目印もなかったり……と正直初見で乗りこなすのには少々ハードルが高いことも。
しかし住民が日常的に利用するものなので小さな町間の移動には安くて便利だったりします。

Locallink(ローカルリンク)の乗り方

チケット購入:車内(カード不可)

https://www.locallink.ie

チケットは車内で運転手から現金での購入となります。 学生割引もあり、値段の上限がおおよそ€10以下なので近場の移動には比較的安いこともあります。
基本的にバスはどれもそうですが、乗車の際は手をあげて意思表示をしないと止まってくれないこともあります。 またマイクロバスタイプの場合は降車ボタンもないので乗る際に運転手に降りたい駅を伝える必要があります。
住民の方々は運転手と顔見知りで今日はどこどこで降ろしてほしい〜みたいな感じで乗っていたりと本当に住民の足!という感じがします。

その他にもバスの種類はありますが、以上私の乗ったことのあるバスについての所感でした。
アイルランド移動の際に少しでも参考になれば幸いです。

ダブリン市内の無料で休憩できるスポット

こんにちは。

いつのまにか前回の更新からひと月以上もたっていました。

ロンドン行ったりフランス行ったり相変わらずworkawayしたりいろいろあってすっかり手が止まってしまってましたね。マメな更新が苦手なもので。

先日ロンドンに行ったら街中にベンチや人通りの多い中でもスーパーのデリを開いて食べている猛者の多さにびっくりしました。

ダブリンで語学学校に行っていた頃は朝用意したお弁当を食べる場所を探し歩いていたなあと思い出しました。

 

そこで、私が早く知っておきたかったダブリンで無料で休憩できるスポット、お弁当を食べられる場所などを紹介したいと思います。 

CHQダブリン

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ダブリンで無料で休憩、というと私はまず公園のイメージでしたが一番のおすすめはここ。

リフィー川沿いにある複合施設で屋根があるため雨でも安心。

Wi-Fi、無料トイレ、テーブルありといういわゆるフードコートのようなところ。

オコンネルストリートから徒歩10分と微妙な距離のために観光客は多くありません。

周辺がオフィス街なので昼時はビジネスマンで賑わってますが、広いためたいていはどこかしらに座ることができます。

もちろんテイクアウト食品やスタバなどのカフェもありますのでここで買って食べることも可能。

施設内にはEPICという移民の歴史博物館もあり学生団体がいることもありますが、適度な静けさと音楽と清潔感がお気に入りでよく入り浸っています。

平日:07:00〜19:00

土日:09:30〜18:30

公園

お弁当広げるっていうとやっぱり天気のいい日は公園ですよね。

ダブリンにはいたるところに公園があります。地図の緑のところは当然ながら公園です。

ダブリンといえばフェニックスパークというヨーロッパ最大の公園もあるのですが、中心部から歩いて1時間くらいかかるので省略。

 

リフィー川南、トリニティカレッジ近くのセントスティーブンスグリーン公園映画「ONCE ダブリンの街角で」のロケ地にもなった有名な公園です。

ただお弁当の天敵である鳥たちが多いので注意が必要です。

私はあまり行かないのですが、広くて屋根のある休憩場所などもあるのんびりしたところです。

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リフィー川北だとオコンネルストリート北端近くのガーデンオブリメンブランスがおすすめ。

小さな公園ですがベンチがたくさん並んでいてのんびりしている人やランチを食べている人もいるので居心地も良いです。

すぐ横にあるシティギャラリーヒューレーンは入場無料でカフェやトイレもあります。もちろんギャラリー自体も素敵なので観光にも最適です。

●セントスティーブンスグリーン(St.Stephen’s Green Park)

開園時間:07:30(土日09:30)〜日没まで

●ガーデンオブリメンブランス(Garden of Remembrance)

開園時間:08:30〜18:00

図書館

静かに勉強する場所といえばやっぱり図書館ですよね。

中心部の図書館セントラルライブラリーはIlacというショッピングセンターの2階にあります。

飲食はできませんがWi-Fiはもちろん席によってはコンセントもあります。

広くはないため満席で座るところがないということも珍しくないですが、ダブリンではコンセントの確保ができるところが少ないので貴重な無料の電源です。

ちなみにここではlanguage exchangeも頻繁に行われていますので英語の勉強にも最適ですね。

Central Library

平日:10:00〜17:00

金土:10:00〜20:00

日曜祝日閉館

 

最後に

ここにあげた場所はダブリンのごく一部に過ぎないと思うので、自分の足でお気に入りスポットを探すのもダブリン生活の楽しみのひとつではないかと思います。

もちろんダブリン市内にはステキなカフェもたくさんありますのでゆっくりしたい時にはお洒落なカフェで一服するのも良いと思います。

最後までありがとうございました。

ステキなダブリン生活、ステキな節約ライフを!

夜行バスでダブリンからロンドンまで行ってみた

こんばんは。

先週末はロンドンに行こうと思い立ち、急だったのでダブリンから夜行バスを利用することとなりました。

当初はいつも通り飛行機を考えていたのですが、ギリギリな上に週末で値段が跳ね上がっていたため、空港から市内までのバス代等含めても船(バス)の方が安いのでは?ということで往復とも船旅に。

夜行なので高い週末の宿泊費も浮いて万々歳です。

 

夜行バス(フェリー)とは?

島国間の移動がバスって一体どういうことなんだと疑問符を浮かべていたところ、どうやらバスでそのままフェリーに乗るということでした。

つまり、ダブリン市内(バス乗車)→ダブリン港→(バスのままフェリー)→ホーリーヘッド→ロンドン市内(バス降車)とのこと。

自分でフェリー乗るより楽だしおトクじゃない?ということで今回乗ってみました。

 

ダブリン→ロンドン

20:00発→07:45着

(バスの予定は上記でしたが実際は08:20着)

学生割引があったので往復で£45.20

片道だと学生£31.30、大人£47.00です。

バスはイギリスの格安長距離移動で有名なNational Expressです。

ダブリンの中央バスターミナルからロンドン市内のビクトリアコーチステーション着。

飛行機や船と違い街中につくので、到着後の移動費を気にしなくていいのがありがたいです。

 

ダブリンの中央バスターミナル

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夜のBusáras Central Station

今までDublin Coachくらいしか移動に使ってこなかったので初の利用です。ゴールウェイなどへ向かう長距離バスBus Eireannなんかはここから出ていたんですね。

多くはありませんがカフェとコンビニレベルのお店があります。周りの通りにスーパーはたくさんあるので申し訳程度といった感じです。

もちろんWi-fiや椅子、トイレもあります。トイレは無料です。

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電光掲示板に表示されるゲートに向かいます

看板やグーグルマップの写真ではコインロッカーが表示されているのですが現在(2019年2月)は撤去されていて利用できません。

券売機はありますがチケットはネットから購入できます。

私は今回ネットから買い、QRコードの添付されたメール画面を映した携帯を握りしめて向かいました。

 

バス

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快適な車内

席は決まっておらず早い者勝ちなので30分ほど前からゲートにはすでに行列ができていました。

ドライバーに携帯画面を見せて乗車。マンチェスターやバーミンガムにも停まるようで本当にあってるのか内心ドキドキでしたがバスにロンドンて書いてあるので間違いないでしょう。

車内はUSB充電の差込口やフットレストもありきれいで、日本でよく乗っていた普通の観光バスのような格安夜行バスに比べるとなかなか良いバスでした。

Wi-Fiはメールに記載されていたアプリを利用しないと使えないようでした。

どのみちバスの中ではほとんど寝ていたので使っていません。

 

フェリー

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半分以上は駐車スペースですが個室もある大きなフェリー

ダブリン市内から20分もしないうちにダブリン港へ到着。

バスのままフェリーに乗り込み、ドライバーから到着前に戻ってくるよう言われて船内へ。

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椅子はもちろんソファもあります

船内にはカフェやお土産屋もあります(高い)。ラウンジスペースでコンセントを確保して映画を見たり仮眠をとったりして過ごしていました。

海上は圏外になりますがフェリーにはWi-Fiもあります。

うとうとしているとまもなく到着の放送が流れ、駐車場の階に降りれるようになるのを待ってバスへ戻ります。夜中の1時頃、イギリスのホーリーヘッドに到着。

ちなみにロンドン→ダブリンの際は夜中の2時頃ホーリーヘッド着、6時すぎにダブリン着でさらに眠かったです。

 

入国審査

バスから下りて各自預けた荷物を全て持って並ぶように言われます。

入国拒否の場合置いていかれるってことだろうか?とヒヤヒヤしながらパスポートを見せるも、ちらっと本人確認をしたのみで特に何も聞かれませんでした。

ここで余裕こいていたせいで帰りは入国の目的や滞在期間まで聞かれて焦ることになったのでここは人によりけりなのかと思います。

前回の旅行時に空港でも特に何も聞かれなかったのでビザに日付書いてあるのにいつまでいるのか聞かれた上に追加でスタンプまでおされて面食らいました。このあたりの基準はイマイチわかりません。

とにもかくにもイミグレーションを無事通過したら再びバスに乗り込みあとは到着まで寝るのみです。

 

ホーリーヘッド→ロンドンまではバーミンガムなど2〜3回停まり、何度か休憩もありました。

行きのドライバーさんはマクドナルド押しが強く、休憩などの案内のたびにバスの中ではマクドナルドはダメだけど外での休憩中は食べていいよと鉄板ネタのように繰り返していました。

ちなみに車内は喫煙、アルコール、ホットドリンク、温かい食べ物の飲食はダメとのこと。

においとかこぼれた場合の問題を考えてのことでしょうか。

 

ロンドン→ダブリン

18:00発→06:30着

出発が1時間遅れたものの、フェリーの時間に変わりはないので到着は時間通りでした。

ルートは行きとほぼ同じだったと思います。

 

ヴィクトリアコーチステーション

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ヴィクトリア駅からは屋根のある通路を通っていけるので雨でも安心

ヴィクトリア駅のすぐ近くにある大きなバスターミナルでゲートも利用客も大量、大忙しです。

スタバなどのカフェ、コンビニ、有料のトイレもあります。

イギリス各都市から近隣諸国へのバスがひっきりなしに発着するため非常に混み合っています。

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ゲートの前は30分前からすでに行列ができています

もうどれがどれやらって感じですね。並んでる側もよくわかってはいないようで、実は次のバスだったなんてことも。

 

荷物について

今回旅行する上で一番便利だなーと思ったのがNational Expressの荷物規定。

荷物は各20kgまでの荷物2個+手荷物1個まででした。

何故か見るページにより規定が荷物それぞれ1個だったり2個だったりするのですが、今回スーツケース1個・機内持ち込みサイズリュック1個・手荷物リュック1個で手荷物以外の2個はトランクに預けて乗ることができました。

預けてっていうより、ドライバーが1人で予約確認などもやってるので勝手に乗せたという感じではありましたが。

それにしても実際の走行距離はそれほど長くないとはいえドライバー1人ってちょっと珍しい。中欧あたりにいった時はだいたい2人いたんだけど。

 

 最後に

今回は荷物預け代、週末のホテル代、空港からの交通費etc……を鑑みて船旅を選んだわけですが飛行機より楽な部分はあるものの、夜行バスだけどずっと寝ていられるわけではないので体力的には少しキツイ部分もなきにしもあらずという感じです。

 

最後までありがとうございました。

バスはダブリンだけでなくコークなど別の都市間もあるようなので、アイルランド〜イギリス旅行の選択肢のひとつとして参考になれば幸いです。

アイルランドで鉄道Irish railに乗る

こんにちは

3度目のworkaway先を出てダブリンに戻るにあたり、初めてアイルランド鉄道ことIrish railに乗ることになったのでレポまとめます。

Irish Rail

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Irish railは車窓からの眺めも緑ですが、車体も緑。いつものアイルランドカラーです。

アイルランド語だとIarnród Éireann(イルンロード・エーラン)

 

長距離移動には早くて便利

仮にダブリンからコークに行こうと思った場合、バスだと約4時間近くかかりますが、鉄道なら2時間半。

路線や駅によっても違いますが、だいたいの場合は鉄道の方が早く到着することができます。

値段は高い

ダブリン〜コーク間の場合、鉄道は通常大人€65ですが、バスならDublin coachでは€20ほどと約3分の1。

チケット価格は通常購入だとバスよりずっと高いです。

だいたいは倍くらいします。

オンライン予約が安い

とはいえ、バス同様に鉄道チケットもオンラインで購入できますし値段も大幅に安くなります。

さすがに直前では無理でも、少なくとも2時間くらい前までは購入可能、駅の券売機で購入するより安いです。

学生は割引がある

今回利用したThurles−Dublin Heuston間は通常大人€35.35(学生€20.00)がオンラインだと大人€24.99(学生€10.99)とえらく違います。

予約方法はIrish railのサイトから発着駅と日時、1等か2等かの席を選んで個人情報・カード情報等を入力するだけ。

オンラインで購入したチケットは駅の券売機で発行します。

Collect pre-booked ticket」を選んでメールに添付されているチケット番号を入力

最初の画面はチケット購入か購入済みチケットの発行かの2択なので驚くほど簡単です。

券売機は2ホームしかないような無人駅にもちゃんとあります。

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Tipperary路線のThurles駅。反対側はリムリック行き。

席が決まっている

座席は新しい車両の場合は席の上部分に空席かどうか電光掲示板で表示されます。

ライトがついていなければ空席、ライト(予約席の表記、もしくは名前が表示)がついていれば指定席。

オンライン購入の場合、座席の指定もできるのですが、予約した座席に行ってみると違う人が座っているということも。

そこは私の席なのですが……なんて言ってもここは別の人が座ってるから無理よ!などと言われてしまうこともあります。日本人だったらすみませんって言って座るとこなくてもよけてしまうとこ(だと思いたい)ですが、外国人は強い。

しかしたいていはちゃんと譲ってくれるので強い気持ちで聞いてみましょう。

ちなみに荷物を置いてトイレに行ったり、居眠りしたり、外国ではやらないイメージ(日本だとやるけど)でしたがアイルランドではよく見かけます。

何かあっても自己責任ではありますが……

設備が充実している

車内にはWi-Fi、トイレ、コンセント、荷物置き場、列車によっては車内販売もあります。

シートも車窓からの景色もきれいなので長旅でも快適です。

海沿いを走るダブリン~ウェックスフォード間の車窓など、鉄道ならではの絶景スポットもあります。

ダブリンの発着駅

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Connolly駅とHeuston駅

ダブリンの主要駅は、市内から近隣の町へ行けるDartが通るConnolly駅、中心部から少し離れたところにあるHeuston駅です。北部やベルファストへはConnolly、南部のコークやゴールウェイなどへはHouston が発着駅となっています。

Connolly駅は中心部にあるので徒歩、Heuston駅までは路面電車のLuas、もしくは徒歩でも30分とかからず行けます。

関係ないけどヒューストン、というとロケットを連想しますね。

 

最後に

個人的にはアイルランドの長距離バスは割と整備されてきれいなものが多いです。乗り換えが面倒な地域や安い時はバス、長距離の短時間移動には鉄道、と移動距離や範囲によって使い分けてみるとより快適に移動できるのではないかと思います。

最後までありがとうございます。

以上、簡単ではありますがアイルランド鉄道初乗りレポでした。

【workawayその2】クロアチアのイストラ半島でスローライフ

こんにちは。
寒くないと思っていたアイルランドですが、昨日は私の滞在しているキルケニー近くでは雪が積もっていました。
あっという間に積もってあっという間に溶けてしまうあたりアイルランドの天気の変わりやすさを実感しましたが……降るんですねえ、雪。

ちなみに今は再びアイルランドにてworkawayその3の真っ只中です。
それはさておき、1月初旬から2週間ほどクロアチアでworkawayをしておりました。
クロアチアといえばアドリア海とドブロブニクの美しい街並み。
ですが、今回はアドリア海沿いに北上したイタリアとの境にあたる場所に位置するイストラ半島へ滞在してきました。
どこを撮ってもインスタ映え間違いなしの路地裏がステキな街ロヴィ二や円形闘技場はじめローマ時代の遺産が数多く残るプーラ、トリュフが有名で天空の城のような村モトブン……などなど大都市からのアクセスは悪いものの見どころ満載の地域です。

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教会を中心に広がる町ジュミニ
そんなイストラ半島の真ん中あたりにある小さな田舎町近くのゲストハウスが今回のworkaway先でした。
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7頭のロバに迎えられました
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一頭だけやけに食い意地がはっていたロバ
70を超えるおばあちゃんが一人で経営するキッチン付きアパートタイプのB&Bで、ロバやニワトリを飼っていてご飯はいろんなものを手作りでまかなう、まさに都会人が夢見た楽園、スローライフという感じの場所です。
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5〜6部屋あるアパートはどこも夢のようなステキさ
とはいえ私が行ったのはシーズンオフの1月。宿泊客はおらずホストのおばあちゃんの手伝いや掃除、動物たちの世話がメインの仕事でした。
その上3日目からはホストの体調が優れずほとんど部屋にこもりきり、さらにペットの犬が一匹病気で飲まず食わず、ということで家のことと看病が恒常的な仕事となっていました。
毎日薪の準備、ニワトリやロバや猫の餌やり、犬の散歩と餌やり、に加えどこかしら指示を受けた場所を掃除したり片付けたり。
たまに兼業で働いているという従業員のお姉さんが来ることもあれど、ほとんどの時間は1人だったので自分で勝手に休憩して時間を調整していました。
ご飯については朝は適当にパンを食べて、昼夜はホストの作ったものを自由にいただいたりホストが寝ていれば自分で作ったり。

そしてホストはクロアチア人なため英語は堪能ではありませんでした。昔イタリアで働いていたらしく犬と話すときはイタリア語。犬にすら会話が通じません。まあちゃんと確認しなかった私のミスなんですが、お互いになかなか通じず苦労したこともままありました。
そんなこんなで最初の1週間は本当に失敗したかもと後悔し悩む日々が続きました。

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犬の散歩道から眺めるジュミニの町
が、人間2週間もいれば慣れるものです。
ホストの作る料理はパスタでもポテトでもとにかく美味しいし、申し訳なく思ったホストにレストランにも連れて行っていただきました。
1人で片付けや掃除をするのも時間が自由に使えるので便利だしロバも犬も猫もかわいい。
残念ながらニワトリに愛着は持てませんでしたが彼らが毎日産んでくれる卵は美味しい。
やっぱりご飯が美味しければ幸せですね。というわけでしっかり田舎のスローライフを満喫しておりました。
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ホストの手作りパン
ちなみにこのホスト、パンに卵や野菜やハーブのみならず、ソーセージ(というかサラミ)や鶏肉(もちろんニワトリから)やパスタ、オリーブオイルやはちみつなどまで手作りという自活というかこだわりっぷりでした。
そりゃあ料理も美味しいはずです。
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イタリア料理ポレンタと自家製チキンとほうれん草他
それになんだかんだで来てすぐにロヴィ二の街にも行くことができましたし食べ過ぎなくらい美味しい料理ばかり食べたし今回も良い滞在でした。
私がもっとパーリーな人種だったらホストももっと楽しめたんじゃないかと思うと少し申し訳ないです。

ちなみに、ジュミニはこんなところ。

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遠くからも見える町の教会
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高台にあるため教会裏から町を見渡せます。
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ツーリストインフォメーション。いつ開いてるんだろう
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猫、発見。
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町並み。町並み……?
カフェや肉屋やパン屋、小さなスーパーなどはありますが観光に訪れることはまずなさそうな本当に小さな町です。
途中少年たちに何か叫ばれましたがどこの地域も若者は元気ですね。 車があればロヴィ二をはじめ周辺の観光地へも行きやすい場所なんだろうと思いました。

ダブリン空港から最安で市内まで行くには

約1ヶ月かけて中欧旅行を楽しんでおりました。 旅行中もしっかりブログ更新している方は本当に尊敬するばかりです。

今回はダブリン空港から市内までの行き方を今回までで2種類試してみたのでそれについて。

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黄色と青が目印のダブリンバス

といっても地下鉄やトラムは空港まで通っていないため、必然的にバスかタクシーになります。

Air coach/Air Link

ダブリン空港から市内に行く際に旅行者が一番利用すると思われるのがこのシャトルバス

片道€7(Air Linkは€6)
市内までノンストップなので中心部のオコンネルストリートまで約30分で行けてしまいます。 ちょっと確認できてないのですが、確か往復で買うと割引があります。

チケットはバス停横の券売機か車内で購入。
基本的に案内してくれる係員のような人がバス停付近にいるので行きたいところがわからなくても聞けるので安心です。

バス停は到着ターミルを出てすぐのところにあり約10〜15分間隔で運行しています。
緑もしくは水色の車体。さすが高いだけあって良いバスです。

Dublin Bus

今回私が利用した、時間がかかっても良いから安く行きたい派におすすめのいわゆる市バス

片道€3.30(Leap cardで€2.50) 普通の市バスなので停車地が多く時間がかかります。だいたい45分〜1時間くらいでしょうか。ただし安いです。一番安いです。

乗り方はドライバーに行き先を言ってお金を払います。
現金の場合(リープカード以外)は小銭が必要です。
バス停は到着ターミナルを出てさらにもうひとつ建物を通り抜けた場所にあります。
空港からの長距離バスの多くもここから出ていますのでややこしいですが、黄色と青の車体を目指していけば問題ないかと思います。
シティセンター行きは16、41、41B、41C

日本でいうPASMOみたいなLeap cardを使えば割引もきいてしかもカードリーダーにタッチするだけ。カードは空港内のキオスクみたいなお店でも購入できるので市内で使う予定のある人は持っておくと便利かと思います。
※ダブリン市内は結構どこでも歩いていけるので短期滞在者で中心部しか見ない場合は必要ないかもしれません。
※ワーホリで語学学校へ行く人や学生ビザの場合はLeap card+観光地で学生割がつかえるStudent leap cardを市内で作る方がお得だと思います。アイルランド以外でもだいたい国際学生証と同様に使えます。

最後に

ちなみにタクシーの場合は€20〜30くらいかかるそうです。
すみませんが私は使ったことがないので詳しいことはわかりません。

今回行き帰りとも市バスを利用しましたが時間は40〜50分と結構かかりましたので、市バスを利用する際は是非時間に余裕を持って行動することをおすすめします。

最後までありがとうございました。

ダブリン市内からダブリン空港までとライアンエアー

こんばんは。

ただいま絶賛ダブリンからミュンヘンに向けて出発中です。

 

入国時以来の空港、初のライアンエアーでいろいろとめちゃくちゃびびってたんですが、とりあえず無事出発できそうでなによりです。

 

●ダブリンバスでダブリン空港まで

今回、私はダブリン市内から空港まで普通のバスで向かいました。

 

ダブリン空港への主な行き方といえばバス。

鉄道はありません。

バスは片道€7のAirCoachやAirLinkが一番わかりやすく早いと思いますが、今回私が利用したのは片道だいたい€6のDublin bus。

私はleapcardでさらに学生割引だったので€2.50。

市内からだとたぶんこれが一番安いはず。

 

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場所はオコンネルストリートの上の方、映画館の向かいあたりのバス停から16番のバスが空港行きです。

空港が終点になっているのでわかりやすい。

 

ダブリン空港はターミナル1と2があり終点がターミナル1。

私の乗るライアンエアーはT1からということでここで下車。

調べたときの所要時間は40分となっていましたがだいたい50分くらいでした。

バスは遅れるものです。

AirCoachなどだと直通なのでたしか30分くらいだった気が。

 

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空港もクリスマス仕様。客室乗務員さんなどもトナカイやサンタの帽子を被っていたりしました。陽気ですね。

 

 

 

●Ryanair搭乗までの道のり

いろいろと規則が厳しく守らないと罰金と噂のライアンエアー。

いろいろ調べてアプリならボーディングパスの印刷不要と聞いていましたがアプリ画面はオンラインで印刷してねと書かれていたので街中の印刷機でパスを印刷してきました。

印刷代をケチって白黒だったのですが特に問題ありませんでした。

 

EU圏の人間ではないのでビザチェックインのため、とりあえず2階のカウンターへ行きます。

どこへ並べば良いかわからず空港のお姉さんに聞くとその場でパパッとビザチェックインの手続き(ハンコとチェック)をしてセキュリティチェックへ行ってねと言われます。

 

まだまだ出発3時間くらい前だったのでとりあえず3階のフードコートへ行ってみます。

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結構広いです。

ここで朝ホステルの朝食から拝借して作ったサンドウィッチを食べてから荷物検査のカウンターへ向かいます。

 

持ち物は日本を出たときとそんなに変わらないし大丈夫でしょと特に気にしてなかったのですが、まさかのここで厳しいチェックに荷物をひっくり返す羽目に。

 

原因はおそらくカバンに入れてたドライプルーンと100均で買ったセラミックナイフ。

プルーンは良いよと言われましたがセラミックナイフは回収されてしまいました。

ちなみにちょっと気にしていた眉用カミソリと電動カミソリは特に問題なし。

ナイフの件があったので気づかれなかったという可能性もありますが……

あと化粧品などの液体類は専用のジップロックに入れてカバンの外に出してって言われました。

自業自得とはいえ手厳しいぜライアンエアー。

 

まさかのトラブルに荷物を再びパッキングして疲れたのでターミナル内のカフェでゲートが表示されるまで休憩。

 

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バトラーズチョコレートのホットチョコレートです。

オマケでもらえるチョコはラテって書いてました。

3口ほどで食べてしまいましたが美味しかったです。

 

出発1時間前、にようやくゲートが掲示板に表示されたので向かいます。107番。

見ると107番ゲートまでは徒歩で13〜15分と書いてました。

ライアンエアーのゲートはどこも遠いのでしょうか。

ともかくゲートで再び待機。

 

今回荷物がバックパック(キャビンゼロ)とリュック(カンケンバッグ)の2つだったので航空券はプライオリティで購入。

なのでプライオリティの特権である優先搭乗の列に並ぶわけですが……

 

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右がプライオリティの列。

なんだかんだこっちが優先とはいえほとんどの人がこっちなのであまり意味はなさそう。

前に並んでたお兄さんたちもプライオリティってなんだっけ?みたいなことを言ってました。

わかる。

 

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ちなみにこの後LCCあるある?な飛行機の遅延40分でうとうとして目が覚めたらまだダブリンだったり、しかし到着したら15分遅れまで回復していたり空港の入国審査で30分くらいかかったり云々するのですがなんとか無事ミュンヘンまで到着しました。