人見知りが無計画ワーホリ inアイルランド

人見知りでも旅がしたい!

レタケニーとデリーのおすすめスポット

今回はアイルランド北部の町レタケニーと北アイルランドの町デリーについて紹介したいと思います。

ドネゴール州の町レタケニーと北アイルランドの町デリーはちょうど車で30分ほどの距離にあります。
アイルランド~イギリス間は2国間協定があるため国境フリーで越境できますが、デリーに近づくほどに濃い赤色のレンガやイギリス国旗など町並みが変化するのが面白いです。

こちらは、workaway中に滞在していた家がちょうど2つの町の間にあったため滞在中に買い物や観光で訪れていました。
アイルランドとイギリスで通貨が違うため近隣住民はユーロとポンド両方を財布に入れていたり、日本では見ることのない驚きがあって新鮮でした。

Letterkenny

レタケニーは北部では大きな町ですが、町の観光スポットはあまり多くありません。
ただ大きなショッピングモールや映画館もあって、周辺にはグレンベアー国立公園など見どころの自然スポットがたくさんあるので観光拠点としては過ごしやすそうな町でした。

St.Eunan's Cathedral


町の高台にある大聖堂。
19世紀のものらしく壮大な存在感。入り口のレリーフの羊も素敵です。
町のすぐ外側に広がるまばゆい緑の草原も見渡すことができます。
アイルランド北部は羊や牛の酪農業のほか、アイルランドの中でも土が良質なため畑作もさかんなんだそうで、南部とはまた違った風景が見られます。

グレンベアー国立公園


ドネゴール州に来たら行くべき自然公園です。
私が行ったときは惜しくも曇天でしたがそれでも見ごたえバツグンでした。

グレンベアー国立公園への行き方

レタケニーの町から271番のバスで行ける……という噂はネットで見かけたものの、滞在先のホストはそんなもの聞いたことがないと言っていたので真偽不明です。
私はというとホストのご厚意により車で連れて行っていただきました。

グレンベアー城


ビジターセンターのある公園の入り口から30分ほどのどかな景色を眺めながら歩いていったところにあるお城。
公園観光者のほとんどがここを訪れるためシャトルバス(有料)完備、歩車分離道路、マップありと至れり尽くせりです。

19世紀に地主のジョン・ジョージ・アデアが別荘を建てるためにもともと住んでいた244人の農民たちを追い出して建てたヴィクトリア調を取り入れたアイルランド式タワーハウス
しかし非道を尽くしてせっかく建てた夢の別荘に住むことなくジョン・アデアは仕事先のアメリカで亡くなったそうです。
以後はアメリカ人の妻コーネリア、内戦時の占領、アメリカ人教授などの手に渡りながら現在にいたります。

入場料は大人€7。学生€5。
写真撮影禁止のガイドツアーで中を案内してもらえます。
別荘として機能していただけあって、狩猟部屋や防音壁の音楽室、湖を見渡すプールなど中も外もささやかながらも豪華なつくりになっています。


城の外にはティールームや庭園もあります。

城をさらに抜けて山を少し登ると城や公園を一望できるスポットがあります。
歩いて20分ほどでしょうか。

Grianan Of Aileach

こちらは車でしか行けないのですが、レタケニーとデリーの間にある紀元前1700年頃の遺跡です。
ケルトよりも前の遺跡だそうです。
この日は晴れていて北の海岸まで見渡すことができました。

私が訪れた4月が悪かったのか北の天気が変わりやすいのか、北部ではなかなか天候に恵まれませんでしたがそれでもレタケニー周辺の景色はすごく見ごたえがありました。

Londonderry


デリーと言うとインドとかぶりますが、公式や地図上ではロンドンデリーと表記されている北アイルランドで2番目に大きい都市です。

血の日曜日事件であまりにも有名な複雑な歴史を内包する町ですが、最近ではイギリスのコメディドラマ「デリーガールズ」の舞台にもなっています。

ちなみにロンドンデリーというのはイギリスが1613年に変更した名称であり一般にはデリーとして知られています。
現地の方にロンドンデリーと言うと「私たちはそうは言わない。デリーって呼ぶんだよ」と複雑な歴史背景を感じるお顔をされていたので現地ではデリーと呼ぶ方がお互いのためにも良いかもしれません。

デリーへの行き方


大きな町なのでアイルランド側・北アイルランド側双方からのアクセス方法は豊富です。
アイルランドからはバス、北アイルランドからはベルファスト~デリー方面へ鉄道、そのほか空港もあり非常にアクセスが良い町です。

城壁

デリーはヨーロッパでも有数の城郭都市として知られており、町の中心部を囲む完全な姿で残った城壁を自由に歩き回ることができます。
元々は17世紀にイギリス側からの移民が現地のアイルランド人からの防衛のために築き上げたものです。
その防衛力は1689年の105日間に及ぶ包囲戦にも遺憾なく発揮されました。
現地のプロテスタント住民にとっては勝利の象徴、カトリック系住民にとっては侵略の象徴というなんとも複雑な遺産です。

ギルドホール

1887年建造の赤煉瓦建築。
中は入場無料で観光案内所のようになっています。

午前中の悪天からの快晴が眩しく写真によって差が激しいのですがご容赦ください。

Saint Columb's Cathedral

城壁内にある大聖堂です。
ちょうどイースターの時期だったので入り口に卵でデコレーションされた木が飾られていました。

ボグサイド地区

城壁の北西、フリー・デリー・コーナー一帯は紛争当時貧しいカトリック系住民が暮らしていた地域で、今はイギリスからの支配を受けない解放区としてモニュメントや博物館、メッセージ性の強いストリートアートが数多く見られます。

デリーは本当に見どころがたくさんあって城壁内外ともに歩いているだけで楽しい町でした。
ただ、私が訪れた数日前には暴動で女性記者が射殺されるなど再び治安が悪化していた時期だったということもあって、今もなお複雑な歴史を身に沁みて感じました。

美味しいチキンブリトー

悪天もあって観光もそこそこに映画館へ行ったりホストにおすすめされたブリトー屋へ行ったのでせっかくだから載せておきます。

Guapo Fresh Mexican
ギルドホール北の通りを北上したところにある美味しくて安いブリトーレストラン
映画バトルシップでもおなじみのブリトーはメキシコ料理ですが、移民が多い関係かヨーロッパ、特にイギリスアイルランドではメキシカン料理のファストフード店が多い気がします。
こちらのお店はイートインもできてスモールなら£3.70~(2020年5月24日現在)でおいしいブリトーが食べられます。

こういうお店で食べたことなかったので私は知らなかったのですが、注文の仕方は日本でいうとサブウェイと同じような、ガワとメインを選んでトッピングをはさんでもらう形式です。

最後に

近年ワーホリで人気といえど、アイルランドは人気の観光スポット以外の情報がとにかく少なく旅行中は私も苦労することがあったので、少しでも誰かの参考になればと思い拙筆ですがご紹介させていただきました。

ドネゴール州は天気は変わりやすいけど雨上がりの景色が本当にきれいで素敵な場所なので自然が好きな方にもおすすめです。

最後までありがとうございました。
それではまた、次に機会に。