人見知りが無計画ワーホリ inアイルランド

人見知りでも旅がしたい!

最北州の入り口ドネゴールと周辺のおすすめスポット

今回ご紹介したいのは、アイルランド最北の州ドネゴール州の町ドネゴール(もしくはドニゴール)です。

ドネゴール州は北アイルランドとアイルランドの9州を合わせたアルスターと呼ばれる地域の一つで、ゲール語(アイルランド語)話者の多いことで知られています。

Donegal


ドネゴールは州の名前になっているものの、州最大の都市はレタケニーでドネゴールの町は4番目ほどの規模らしくメインストリートは歩いて半日で観光できるくらい小さな町です。

ドネゴールへの行き方


アイルランドの鉄道網は現在ダブリンを起点として東西南北に伸びています。
しかしかつて全土に走っていた鉄道が整備されたことにより、アイルランド北部への鉄道はスライゴが終点となっているためドネゴールへアクセスする公共交通機関はバスのみとなっています。

バスはダブリン空港、ダブリン市街からも出ており、今回私はドロヘダから空港で乗り換えてExpresswayを使用、€15.40で約3時間の道のりでした。

ドネゴールのおすすめスポット

ドネゴール城


13世紀以降ドネゴール一帯を治めていたオドンネル家によって15世紀に建てられた城。
イングランド勢に武装蜂起した9年戦争で首長レッド・ヒュー・オドンネルらが城を離れたのち、城はイングランド軍の手に渡り、以後はブルックス一族に引き継がれます。
オドンネル家所有時にはタワーハウス(塔部分)と外壁のみでしたが、17世紀にブルックス家に渡ってからはホールや英国式のマナーハウスが増築され、内装もペルシャ絨毯やフランス製タペストリーで装飾されることとなります。
内部は自由に見学可能で、資料や模型もあり、入り口ではラミネートされた英語のガイドペーパーを貸してくれました。
入場料は大人€5、学生€3でした。

鉄道センター


今はなきドネゴール鉄道駅を利用した鉄道博物館。

こじんまりとした館内には鉄道模型や駅名標、鉄道に関する写真や地図などの資料が所狭しと並んでおり、無料で見ることができました。

ドネゴール湾


町の中心地から南へ下るとすぐにドネゴール湾が見えてきます。
湾の近くには観光案内所やウォーターバスによるベイツアー会社もあり、ここから日帰りで出かけることもできそうでした。
レッド・ヒュー・オドンネルの像もありました。
ドネゴールの首長だった彼は、アルスターの首長ヒュー・オニールらと計って1595年、イングランド支配に対して武装蜂起したアイルランド9年戦争の英雄として知られています。

私はこの時アイルランド語が読めなくて後から調べて知りました。

ドネゴール修道院


ドネゴール湾をさらに南下すると修道院の跡地とケルト十字の連なるお墓があります。

こちらの修道院は1474年にレッド・ヒュー・オドネルによって建設されたらしいですが、現在は屋根も落ちて石壁だけがその姿を留めています。
こういった石造の教会はアイルランド旅行中にあちこちで見ましたが、多くは廃墟となっていました。

アイルランドの公衆電話


1980年代から2009年までアイルランド各地に設置されていた2代目型の電話ボックス。
泊まったホステルから町へ行く途中のガソリンスタンドで見かけました。
オリジナルのものはほとんど壊されているものの、再利用の動きがあるようで街中でたびたびレプリカや修理されたものが設置されています。
ダブリン空港の出発ターミナル内のお土産屋でも見かけました。
ゲール語表記とアイルランドらしい緑色がおしゃれです。右手のはポスト。
観光地で見かけるものは中にAEDが設置されていることが多いのですがこちらは中も電話。
お金を入れるところが見当たらなかったのでたぶん現役ではないと思うのですが……?

1920~80年代は四角錐型の屋根が付いたタイプが主流だったようです。ダブリンのウェストミンスター通りに今も残されているらしいです。

今回行けなかったスポット

ドネゴール州にはアルスターの遺跡等がたくさん残っており行きたかったものの、天気と体調がすぐれなかったために断念しました。

スリーヴ・リーグ

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https://www.discoverireland.ie/より引用

ヨーロッパで一番高いと言われる断崖。
ドネゴールからの登山は有名らしくホステルにも連泊してここへ行った方がいました。残念ながら今回は天候も体調もすぐれなかったので行くことができませんでした。

エニスキリン城

https://www.enniskillencastle.co.ukより引用
17〜18世紀に近代的改築された北アイルランドにあるお城(オリジナルは16世紀)。
ダブリンからドネゴールへ行く際に町を通るのですが、安く泊まれるところがなく断念しました。

ドネゴールで泊まったホステル

町の中心から20分くらい歩いたところにあるホステル。
家族経営らしくアットホーム、丘の上にあるので見晴らしもいいです。
かわいい子猫がいて暇なときは遊んでもらっていました。(私が)

最後に

最北の州の町ドネゴールは大きくはないものの、アイルランドがイギリスと戦った記録の残る歴史ある町でもあります。
私が到着した日はちょうど町の広場でイベントがあり、イギリス対アイルランドの市街戦を再現する劇が繰り広げられていました。
外国人の私からすると結構センシティブな気がするけれど市民の方々はアイルランド側の奮闘とイギリス側の全滅におおいに盛り上がっていました。