人見知りが無計画ワーホリ inアイルランド

人見知りでも旅がしたい!

遺跡と女王メイヴの町スライゴと周辺のおすすめスポット


最北州ドネゴールで悪天候に見舞われたのち、天気を心配しながらスライゴへ向かいました。

スライゴの大自然は今回の旅行以前にworkawayで訪れた際に見ていたので、天気予報を鑑みて今回は半日で町と周辺を観光してきました。

せっかくなのでスライゴの町中心から行きやすい順に行ったところ行きたかったところを上げ連ねていこうと思います。

Sligo

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街角に佇むスタイリッシュなW.B.イェーツ像
アイルランド北部コノート地方、スライゴ州の州都です。
コノートではゴールウェイに次いで人口の多い町。
ショッピングモールや映画館も徒歩圏内にありながら、町を離れた周辺にも必見スポットがある住みやすそうな町です。

スライゴへの行き方

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イースター仕様なスライゴの町並み
ダブリンからは鉄道・バスが出ていてアクセスはしやすいです。
鉄道だとダブリンのヒューストン駅から直行で3時間~3時間半くらいで到着します。
ドネゴールの記事でも触れましたが現在ここが北西の終着駅なので乗り過ごす心配はありません。

スライゴの観光スポット

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北の方に来るほどストリートアートが多いような気がしますね!
気のせいでしょうか。

イェーツ記念館

「ノーカントリー」や「A.I.」など映画でもよく引用される詩人ウィリアム・バトラー・イェーツがルーツを持ち青年時代まで過ごしたことで有名なスライゴ。
100年ほど前の旧AIB銀行の赤煉瓦建築内に展示されているようです。(タイミングが合わず入りませんでした。)

スライゴ北の町はずれドラムクリフの教会にはイェーツの眠るお墓もあります。
少し遠いですがドラムクリフまではバスが出ています。
私は車で連れて行っていただきました。

スライゴ修道院


町の中にある修道院跡地です。
中には€5で入れます。

スライゴ周辺の観光スポット

キャロウモア遺跡


町の南にある5000年以上前の古代遺跡。
一帯には100以上ものお墓があるといわれています。 入場料€5。簡易なビジターセンターで日本語のガイドペーパーを借りて自由に見て回れます。
私が訪れた際は雨が降り始めていたためゆっくり見られませんでしたがそこまで広くなく十分見て回れました。


ニューグレンジの巨石群を思い出すストーンサークル。
積まれた石の真ん中にある遺跡は毎年11月1日の朝日が差し込むようになっているそうです。
10月31日のハロウィン(アイルランドオリジナルではサウィン)を年末とする古代ケルト人が信仰していたドルイド教では11月1日は新年の始まりに当たります。
真実はわかりませんがこれは何か意図的なものだったのかもしれません。

ちなみにここへ行ったというフランス人の友人はこれだけで€5はちょっと高いよねと言っていました。

町から車道しかないのどかな田舎道を歩いて1時間ほど、バスはありませんでした。

クイーン・メイヴの墓

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キャロウモア遺跡ビジターセンター内の展示
キャロウモア遺跡のさらに南にはケルト神話の有名な女王メイヴのお墓があるというKnocknareaがあります。

メイヴ(メ―ヴ、マヴとも)はケルト時代にこの地を治めたコナハト王国の女王であり、クーリーの牛争いにおいてはアルスター王国の英雄クー・フーリンの死の遠因をつくったことでも有名な伝説の女王です。

伝承では約12mの高さの石塚に敵を睨みつけるように立ったままの姿勢で埋葬されたといわれ、これがスライゴのKnocknareaだとされています。

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前方に見えるのがKnocknareaの山
今回のスライゴ訪問はここが目的だったのですがあいにくの雨で辿り着くことができませんでした。
ふもとからは登山道があり1時間ほどの軽いトレッキングだそうです。
ふもとまでのバス等は調べた限りでは見当たりませんでした。
キャロウモア遺跡まではローカルバスがあるという噂も聞きましたが……

ベンバルベン


町の北にそびえる標高526mの岩山です。
登山もできるようですが町からも見えます。

ユニオン・ウッド


スライゴ近郊のウォーキングコース。
訪問時4月半ばはブルーベルという花が咲き始める頃で一面の紫がきれいでした。

パークス城


スライゴから南東の湖Lough Gillのほとりにたたずむお城。
16世紀のアイルランド式タワーハウスをもとに17世紀以降改修を重ねています。

Killanummery

ケン・ローチ監督の映画「ジミー、野を駆ける伝説(原題:Jimmy's Hall)」のロケ地となったLeitrimの村です。
映画で出てきたホールはありませんが、町のシーンなどはそのままです。

キャロウキール遺跡


岩山の谷間を登って行った先にある古代遺跡。

こちらもキャロウモア遺跡と同様に古く、山頂には古墳がぽつぽつと並んでいます。
遺跡として管理されていますが土地は共有地となっていて羊があちこちで草を食べています。
羊を囲む一帯の茶色い植物はヘザーなので夏になると山ごと一面ピンクになるらしいです。
入場無料です。

マラモア・ヘッドとClassiebawn Castle



スライゴの北の端、大西洋が広がる海岸。
ドネゴールの北端イニシュオーエンから南はコーク州キンセールまでの1400キロのドライブルートは“ワイルドアトランティックウェイ”と呼ばれる観光道路として整備されており、ここもその一部です。
この日は太陽が眩しい。


マラモアヘッドの南方には英国王室がプライベートの別荘としているお城があります。
もちろん拝観はできませんが遠目にうかがうことができます。

最後に

この頃は古代ケルト神話を追いかけていたのでメイヴの墓に行けなかったことは残念でしたが、スライゴは見どころがたくさんあって一度では堪能しきれないほどの州でした。
アイルランド滞在中計2回行けたのですが、機会があればもう一度行きたい場所のひとつでもあります。

最後までありがとうございました。 それではまた。